皆さん、こんにちは!簿記の世界へようこそ! めたん先生です。
今回は、減価償却について一緒に学んでいきましょう。
固定資産は、建物や車など、長期間にわたって使用される資産でしたね。でも、これらの資産は、時間の経過や使用によって、少しずつ価値が減っていきます。この価値の減少を減価償却と呼び、減価償却費という費用を使って会計処理を行います。
この講義では、以下の4つの項目について説明します。
- 減価償却を理解するための前提知識: 減価償却の概念と、その会計処理の必要性について学びます
- 減価償却の具体的な処理1(当期首に取得した場合):減価償却費を計上するための仕訳と、貸借対照表・損益計算書への影響について学びます。
- 減価償却の具体的な処理2(取得した翌期以降の決算整理):減価償却は複数年にわたって行われます。2年目以降の決算整理について学びます。
- 減価償却をしている固定資産を売却した場合:減価償却を行っている固定資産を途中で売却するケースの会計処理について学びます。
これらの知識を身につけることで、減価償却の仕組みを理解し、適切な会計処理ができるようになるでしょう。さあ、一緒に簿記の旅を続けましょう!
減価償却の基本
減価償却とは?
減価償却って、何のことなのだ? 難しい言葉で、よく分からないのだ…。
減価償却とは、固定資産の価値が時間とともに減少していくことを表す言葉です。例えば、新しい車が古くなっていくように、建物や機械も、使っていくうちにだんだん価値が下がっていきますよね。この価値の減少を、簿記の世界では費用として計上するんです。
なるほどね。でも、なんで価値の減少を費用として計上する必要があるのかな? 実際に現金が減るわけじゃないよね?
それは、費用収益対応の原則という考え方があるからです。この原則は、収益と費用を対応させることで、正しい利益を計算しようというものです。例えば、ある機械を使って商品を作ったとしましょう。この機械は、商品の製造に貢献していますが、同時に少しずつ価値も減っています。したがって、機械の価値の減少分(減価償却費)も、商品の製造にかかった費用として計上する必要があるんです。
減価償却額の算定方法
ここからは減価償却額の算定方法について解説します。
減価償却費の金額は、以下の3つの要素を使って計算します。
- 取得原価:固定資産を購入した時の金額です。
- 耐用年数:固定資産を使用できる期間です。
- 残存価額:耐用年数分使用した後に残ると予想される金額です。
減価償却費の計算式は、以下の通りです。
- 毎期の減価償却額 = (取得原価 – 残存価額) ÷ 耐用年数
この計算式は、定額法と呼ばれ、毎年同じ金額の減価償却費を計上します。
例題
建物の取得原価が3,000円、耐用年数が3年、残存価額が0円の場合、減価償却費はいくらになるでしょうか?
減価償却費 = (3,000円 - 0円) ÷ 3年 = 1,000円
答えは、1,000円です。
減価償却累計額と帳簿価額
減価償却に関連して、以下の2つの用語も覚えておきましょう。
- 減価償却累計額:今までに計上した減価償却費の合計額です。
- 帳簿価額:取得原価から減価償却累計額を差し引いた金額で、現在の帳簿上の価値を表します。
例えば、上記の例で、建物を使用開始して2年が経過した場合、
- 減価償却累計額は、1,000円 × 2年 = 2,000円
- 帳簿価額は、3,000円 – 2,000円 = 1,000円
となります。
当期首に取得した場合の処理
減価償却費の計算方法は分かったけど、実際に帳簿にどうやって記録するのかな?
減価償却費は、費用なので損益計算書に計上し、同時に資産である固定資産を減額させる必要があります。そのため、減価償却累計額という勘定科目を使います。これは、間接法と呼ばれる方法で、資産を直接減らすのではなく、減価償却累計額という評価勘定を使って、資産の価値の減少を記録します。
評価勘定? 難しい言葉が出てきたのだ…。一体何のことなのだ?
評価勘定とは、資産や負債の価値を評価するための勘定科目のことです。減価償却累計額は、固定資産の価値がどれだけ減少したかを評価するための勘定科目なんですね。
会計処理
決算整理仕訳
当期の減価償却費を費用計上し、同時に資産を減額します。
- 借方には、減価償却費勘定(費用)を記入します。
- 貸方には、減価償却累計額勘定(資産の控除項目)を記入します。
仕訳例
当期首に建物を現金3,000円で取得した。減価償却は、耐用年数3年、残存価額ゼロ、定額法により行う。
(借) 減価償却費 1,000 (貸) 減価償却累計額 1,000
貸借対照表への影響
- 建物:取得原価のまま表示します。
- 減価償却累計額:建物の下に、控除項目としてマイナスで表示します。
- 帳簿価額:建物と減価償却累計額の差額で表示します。
損益計算書への影響
- 減価償却費:費用として計上します。
取得した翌期以降の決算整理
減価償却って、毎年同じように処理するのかな? それとも、何か変わる部分があるのかな?
減価償却は、複数年にわたって行われます。そのため、2年目以降の決算整理では、減価償却累計額の扱いが少し変わってきます。
減価償却累計額? 前に習った、今までに計上した減価償却費の合計のことなのだ? それがどう変わるのだ?
減価償却累計額は、翌期に繰り越されるので、毎年積み上がっていきます。例えば、建物の耐用年数が3年であれば、減価償却累計額は、1年目は1,000円、2年目は2,000円、3年目は3,000円となります。これにより、帳簿価額は毎年減少し、最終的には残存価額と一致するようになります。
会計処理
決算整理仕訳
- 減価償却費勘定(費用)を借方に記入します。
- 減価償却累計額勘定(資産の控除項目)を貸方に記入します。
仕訳例
前期首に取得した建物について、減価償却は、耐用年数3年、残存価額ゼロ、定額法により行っている。 決算整理前残高試算表は以下の通り。
決算整理前残高試算表 | |||
借方 | 貸方 | ||
建物 | 3,000 | 減価償却累計額 | 1,000 |
(借) 減価償却費 1,000 (貸) 減価償却累計額 1,000
貸借対照表への影響
- 建物:取得原価のまま表示します。
- 減価償却累計額:建物の下に、控除項目としてマイナスで表示します。
- 帳簿価額:建物と減価償却累計額の差額で表示します。
損益計算書への影響
- 減価償却費:費用として計上します。
減価償却をしている固定資産を売却した場合の期中仕訳
減価償却の途中で固定資産を売却することもあるよね? その場合は、どんな仕訳になるのかな?
減価償却を行っている固定資産を売却する場合は、建物勘定などを減少させるだけでなく、減価償却累計額勘定も減少させる必要があります。これは、売却した資産に関する評価も同時に消す必要があるからです。
減価償却累計額勘定を減らすって、借方に記入するってことなのだ? 資産なのに、借方に記入するのは違和感があるのだ…。
減価償却累計額は、資産の控除項目なので、資産を減らすという点では、貸方と同じ役割を果たします。つまり、減価償却累計額勘定を減らす場合は、借方に記入する必要があるんです。
会計処理
固定資産を売却した場合、
- 売却した固定資産勘定(建物など)を貸方に記入します。金額は取得原価です。
- 減価償却累計額勘定(資産の控除項目)を借方に記入します。
- 売却で得たお金を現金勘定などに借方で記入します。
- 売却金額と帳簿価額を比較し、固定資産売却益または固定資産売却損を計上します。
- 売却金額 > 帳簿価額 の場合、固定資産売却益(収益)を貸方に記入
- 売却金額 < 帳簿価額 の場合、固定資産売却損(費用)を借方に記入
固定資産売却損益 = 売却価額 – 帳簿価額
帳簿価額 = 取得原価 – 減価償却累計額
仕訳例:固定資産売却益が生じる場合
帳簿価額2,000円(取得原価3,000円、減価償却累計額1,000円)の建物を2,500円で売却し、現金を受け取った。
(借) 減価償却累計額 1,000 (貸) 建物 3,000
(借) 現金 2,500 (貸) 固定資産売却益 500
仕訳例:固定資産売却損が生じる場合
帳簿価額2,000円(取得原価3,000円、減価償却累計額1,000円)の建物を1,800円で売却し、現金を受け取った。
(借) 減価償却累計額 1,000 (貸) 建物 3,000
(借) 現金 1,800
(借) 固定資産売却損 200
まとめ
今回は、減価償却について学びました。
- 減価償却とは、固定資産の価値が時間とともに減少していくことです。
- 減価償却費は、減価償却費勘定(費用)を使って処理します。
- 減価償却費の計算方法には、定額法があります。
- 減価償却累計額は毎年積み上がり、帳簿価額は減少していきます。
- 減価償却をしている固定資産を売却する際は、減価償却累計額勘定も減少させる必要があります。
- 固定資産売却損益は、売却価額と帳簿価額の差額で計算します。
減価償却は少し複雑ですが、繰り返し練習することで、必ずマスターできます。諦めずに、一緒に頑張りましょう!
減価償却、難しいけど、少しずつ理解できてきたよ! 特に、減価償却累計額が積み上がっていくっていうのが、時間の流れを感じさせるようで面白いな。でも、先生、減価償却って、例えるなら、スマホのバッテリーみたいなものかな? 使っていくうちに、少しずつ減っていくけど、充電(修理やメンテナンス)すれば、また使えるようになる、みたいな。
確かに、スマホのバッテリーと似ているところがあるのだ! ボクも、スマホの充電がなくなると困るから、いつもモバイルバッテリーを持ち歩いているのだ!
使い続けることで価値は減っていきますが、適切なメンテナンス(修理や更新)をすることで、長く使い続けることができます。… 例えば、減価償却は、まるで溶けていくアイスクリーム。時間が経つにつれて、少しずつ溶けて小さくなっていきます(価値が減少する)。でも、新しいアイスクリームを買えば(資産を更新すれば)、また最初から楽しめますよね!
先生はいつもコーヒーばかり飲んでるから、たまには甘いものも食べた方がいいよ。
(アイスクリームのように甘々で評価したとしても、めたんのギャグは面白くないのだw)
… えっと、とにかく、減価償却は、固定資産の価値の減少を適切に処理するための大切な考え方ですね! それでは、今日はこの辺で終わりにしましょう。次回も一緒に簿記の冒険を続けましょう!
学んだ内容を要約してみましょう
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