【簿記3級】#19 時の流れと固定資産の価値~減価償却費を学ぼう~

簿記3級
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めたん先生
めたん先生

皆さん、こんにちは!簿記の世界へようこそ! めたん先生です。

今回は、減価償却について一緒に学んでいきましょう。

固定資産は、建物や車など、長期間にわたって使用される資産でしたね。しかし、これらの資産は、時間の経過や使用によって、少しずつ価値が減っていきます。この価値の減少を減価償却と呼び、減価償却費という費用を使って会計処理を行います。

この講義では、以下の4つの項目について説明します。

  1. 減価償却とは:減価償却の概念と、それが会計処理でどのように扱われるのかを学びます。
  2. 減価償却の会計処理:減価償却費を計上するための仕訳について学びます。
  3. 減価償却の方法:減価償却費の計算方法には、定額法定率法の2種類があります。それぞれの方法について詳しく見ていきましょう。
  4. 減価償却に関するその他の論点:減価償却に関する様々な知識を深めます。具体的には、耐用年数残存価額償却率未償却残高といった用語について解説します。

これらの知識を身につけることで、減価償却の仕組みを理解し、適切な会計処理ができるようになるでしょう。さあ、一緒に簿記の旅を続けましょう!

減価償却とは

ずんだもん
ずんだもん

減価償却って、何のことなのだ? 難しい言葉で、よく分からないのだ…。

めたん先生
めたん先生

減価償却とは、固定資産の価値が時間とともに減少していくことを表す言葉です。例えば、新しい車が古くなっていくように、建物や機械も、使っていくうちにだんだん価値が下がっていきますよね。この価値の減少を、簿記の世界では費用として計上するんです。

つむぎ
つむぎ

なるほどね。でも、なんで価値の減少を費用として計上する必要があるのかな? 実際に現金が減るわけじゃないよね?

めたん先生
めたん先生

それは、費用収益対応の原則という考え方があるからです。

この原則は、収益費用を対応させることで、正しい利益を計算しようというものです。例えば、ある機械を使って商品を作ったとしましょう。この機械は、商品の製造に貢献していますが、同時に少しずつ価値も減っています。したがって、機械の価値の減少分(減価償却費)も、商品の製造にかかった費用として計上する必要があるんです。

減価償却の会計処理

  • 減価償却を行うと、固定資産が減少し、費用が発生します。
  • 固定資産は資産なので貸方に、費用は借方に記入します。
  • 費用を表す勘定科目は減価償却費です。
仕訳例

建物について、減価償却費100円を計上した。

(借) 減価償却費 100 (貸) 建物 100

減価償却の方法

つむぎ
つむぎ

減価償却費って、どうやって計算するのかな? 毎年同じ金額を計上するのかな?

めたん先生
めたん先生

減価償却費の計算方法には、主に定額法定率法の2種類があります。定額法は、毎年同じ金額を計上する方法で、定率法は、毎年少しずつ減っていく金額を計上する方法です。どちらの方法を使うかは、会社の状況や資産の種類によって異なります。

ずんだもん
ずんだもん

定額法と定率法…。名前だけ聞くと難しそうなのだ…。ボクにも分かるように説明してほしいのだ!

定額法

  • 毎年同じ金額の減価償却費を計上します。
  • 計算式は、以下の通りです。
減価償却費 = (取得原価 - 残存価額) ÷ 耐用年数
  • 取得原価:固定資産を購入した時の金額です。
  • 残存価額:固定資産を耐用年数分使用した後に残ると予想される金額です。
  • 耐用年数:固定資産を使用できる期間です。

定率法

  • 毎年減っていく金額の減価償却費を計上します。
  • 計算式は、以下の通りです。
減価償却費 = 未償却残高 × 償却率
  • 未償却残高:まだ償却されていない固定資産の金額です。
  • 償却率:毎年、固定資産の価値が何%減少するかを表す割合です。

減価償却に関するその他の論点

ずんだもん
ずんだもん

耐用年数って、何年間も使えるってことなのだ? すべての固定資産に耐用年数があるのだ?

めたん先生
めたん先生

耐用年数は、固定資産の種類によって法律で定められています。例えば、建物は数十年、パソコンは数年といった感じです。ただし、すべての固定資産に耐用年数があるわけではありません。土地のように、価値が減らないとみなされる資産には、耐用年数は設定されていません。

つむぎ
つむぎ

残存価額って、資産を最後まで使い切った時の価値ってことだよね? これは、どうやって決めるのかな?

めたん先生
めたん先生

残存価額は、一般的には取得原価の5%か1円に設定されることが多いです。ただ、資産の種類や状況によっては、異なる金額を設定することもあります。

その他の論点

  • 減価償却資産:減価償却の対象となる固定資産のことです。建物、構築物、機械及び装置、車両及び運搬具、工具、器具及び備品などが該当します。
  • 有形固定資産:形のある固定資産のことです。建物、構築物、機械及び装置、車両及び運搬具、工具、器具及び備品などが該当します。
  • 無形固定資産:形のない固定資産のことです。ソフトウェア、特許権、商標権などが該当します。
  • 減価償却費の計算:減価償却費は、原則として、事業年度ごとに計算します。

まとめ

今回は、減価償却について学びました。

  1. 減価償却とは、固定資産の価値が時間とともに減少していくことです。
  2. 減価償却費は、減価償却費勘定(費用)を使って処理します。
  3. 減価償却費の計算方法には、定額法定率法があります。
  4. 減価償却に関するその他の重要な用語として、耐用年数残存価額償却率未償却残高などがあります。

減価償却は、簿記の中でも少し複雑な概念ですが、しっかりと理解することで、会社の財務諸表を正しく読み解くことができるようになります。

つむぎ
つむぎ

減価償却、最初は難しく感じたけど、先生の説明でだいぶ理解できたよ! 特に、車の例え話が分かりやすかったな。でも、先生、減価償却って、例えるなら、ダイエットみたいなものかな? 時間をかけて、少しずつ体重(資産の価値)を減らしていく、みたいな。

ずんだもん
ずんだもん

確かに、ダイエットと似ているところがあるのだ! ボクも、最近ちょっと食べ過ぎたから、ダイエットしないといけないのだ…。でも、ずんだ餅は我慢できないのだ!

めたん先生
めたん先生

二人とも、面白い例えですね! 減価償却は、確かにダイエットのような側面もありますが、価値が減っていくのは、資産を使っている証拠でもあります。つまり、会社が活動している証とも言えるでしょう。… 例えば、減価償却は、まるで満月が欠けていくように、少しずつ価値が減っていく様子に似ています。しかし、月は欠けても、また満月に戻ります。同じように、減価償却された資産も、更新することで、再び価値を取り戻すことができるんです。

つむぎ
つむぎ

おぉ・・・?w

ずんだもん
ずんだもん

(おしゃれな例えをしようとして滑ってるのだ・・・w)

めたん先生
めたん先生

… えっと、そうですね、とにかく、減価償却は、資産の価値の減少を適切に処理するための大切な考え方ですね! それでは、今日はこの辺で終わりにしましょう。次回も一緒に簿記の冒険を続けましょう!

学んだ内容を要約してみましょう

また、記憶を定着させるために、学習内容をご自身の言葉で要約しTwitter等に投稿してみましょう。

Twitterで投稿するには約90文字に要約する必要があり、重要論点のアウトプットを行うことでより記憶に残りやすくなります。

めたん先生
めたん先生

要約ついでにこのサイトも紹介してくれると嬉しいな!

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