【簿記3級】#18 固定資産を手に入れたり手放したり!~その時の処理はどうする?~

簿記3級
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めたん先生
めたん先生

皆さん、こんにちは!簿記の世界の冒険へようこそ! めたん先生です。

第6章第1節では、固定資産を借りる場合の会計処理について学びましたね。今回は、固定資産を取得したり売却したりする際の会計処理について見ていきましょう。

この講義では、以下の3つの項目について説明します。

  1. 固定資産を取得した場合:固定資産の取得時に発生する付随費用の処理について学びます。
  2. 固定資産(土地)を売却した場合:固定資産を売却した時に発生する利益損失の処理について学びます。
  3. 固定資産の売買を後払いで行った場合:固定資産の売買代金を後払いする際の仕訳について学びます。

これらの知識を身につけることで、固定資産に関する様々な取引を、会計処理で適切に表現できるようになるでしょう。さあ、一緒に簿記の旅を続けましょう!

固定資産を取得した場合(付随費用の処理)

ずんだもん
ずんだもん

固定資産の取得って、建物とか車とかを買うってことですよね? でも、購入代金以外にも費用がかかることがあるのだ?

めたん先生
めたん先生

固定資産を取得する際には、購入代金に加えて、付随費用と呼ばれる費用が発生することがあります。付随費用とは、固定資産を購入してから実際に使えるようになるまでに必要な費用のことです。

つむぎ
つむぎ

付随費用って、例えばどんなものがあるのかな?

めたん先生
めたん先生

例えば、建物を購入した場合、不動産業者に支払う仲介手数料や、登記にかかる費用などが付随費用になります。車を購入した場合は、車庫証明の取得費用や納車費用などが付随費用になりますね。

会計処理

固定資産を取得した際の仕訳は、

  • 取得した固定資産勘定(資産)を借方に記入します。
  • 現金勘定(資産)や当座預金勘定(資産)などを貸方に記入します。

この時のポイントは、固定資産勘定に記入する金額は、取得原価である点です。

  • 取得原価 = 購入代価 + 付随費用

仕訳例

備品1,000円を購入し、運送費100円を合わせた代金について、小切手を振り出して支払った。

(借) 備品 1,100 (貸) 当座預金 1,100

固定資産(土地)を売却した場合

ずんだもん
ずんだもん

固定資産を売却するって、もう使わなくなった建物とかを売るってことなのだ? 売ったら、お金が入ってくるのだ?

めたん先生
めたん先生

その通りです、ずんだもんさん。固定資産を売却すると、お金を受け取ることができます。そして、売却した金額と、その固定資産を最初に購入した時の金額(取得原価)を比べることで、利益が出たのか損失が出たのかが分かります。

つむぎ
つむぎ

なるほどね。売却金額が取得原価よりも高ければ利益、低ければ損失になるってことか。でも、その利益や損失は、どうやって仕訳するのかな?

会計処理

固定資産(土地)を売却した場合の仕訳は、

  1. 売却した固定資産がなくなるので、固定資産勘定(資産)を貸方に記入します。金額は取得原価です。
  2. 売却によって現金を受け取るので、現金勘定(資産)を借方に記入します。
  3. 売却金額と取得原価の差額を、固定資産売却益(収益)または固定資産売却損(費用)として処理します。
    • 売却金額 > 取得原価 の場合、固定資産売却益(収益)を貸方に記入
    • 売却金額 < 取得原価 の場合、固定資産売却損(費用)を借方に記入

仕訳例

土地の売却 (固定資産売却益が生じる場合)

土地(取得原価1,000円)を1,300円で売却し、現金を受け取った。

(借) 現金 1,300 (貸) 土地 1,000 
        (貸) 固定資産売却益 300
土地の売却 (固定資産売却損が生じる場合)

土地(取得原価1,000円)を700円で売却し、現金を受け取った。

(借) 現金 700       (貸) 土地 1,000 
(借) 固定資産売却損 300

固定資産の売買を後払いで行った場合

つむぎ
つむぎ

固定資産の売買を後払いで行うこともあるのかな? 例えば、大きなビルを買う時とか、すぐには支払えない場合もあるよね?

めたん先生
めたん先生

その通り。固定資産の売買では、高額な取引になることが多いので、後払いが発生することもあります。後払いをする場合は、未収入金未払金といった勘定科目を使います。

ずんだもん
ずんだもん

未収入金と未払金? 何か難しそうな名前なのだ…。ボクには理解できるか不安なのだ…。

めたん先生
めたん先生

大丈夫です、ずんだもんさん。未収入金と未払金は、商品売買以外の取引で発生する債権と債務を表す勘定科目です。商品売買の時は、売掛金や買掛金を使いましたが、固定資産の売買など、商品以外の取引の時は、未収入金や未払金を使うと覚えておきましょう。

会計処理

  • 固定資産を売却し、代金を後払いとする場合
    • 未収入金勘定(資産)を借方に記入します。
  • 固定資産を購入し、代金を後払いとする場合
    • 未払金勘定(負債)を貸方に記入します。
仕訳例

当社は土地(取得原価1,000円)を1,300円で売却し、代金は後払いとした。

    (借) 未収入金 1,300 (貸) 土地 1,000
    
              (貸) 固定資産売却益 300

    当社は土地を1,300円で購入し、代金は後払いとした。

      (借) 土地 1,300 (貸) 未払金 1,300

      まとめ

      今回は、固定資産の取得と売却について学びました。

      1. 固定資産の取得時には、取得原価(購入代価 + 付随費用)を固定資産勘定に計上します。
      2. 固定資産(土地)の売却時には、売却金額取得原価を比較し、固定資産売却益または固定資産売却損を計上します。
      3. 固定資産の売買を後払いで行った場合は、未収入金勘定や未払金勘定を使います。

      固定資産の取得と売却は、会社の財政状態に大きな影響を与える取引です。それぞれの会計処理をしっかりと理解し、正確な仕訳ができるように練習しましょう。

      つむぎ
      つむぎ

      固定資産の取得と売却、意外と複雑なんだね。でも、先生の説明を聞いたら、ちゃんと理解できたよ! 特に、未収入金と未払金の違いが、よく分かったな。でも、先生、固定資産の売却って、例えるなら、断捨離みたいなものかな? もう使わないものを手放して、スッキリする、みたいな。

      ずんだもん
      ずんだもん

      確かに、断捨離と似ているところがあるのだ! ボクも、部屋の掃除をして、いらないものを処分したら、スッキリしたのだ!

      めたん先生
      めたん先生

      二人とも、素晴らしい例えですね! 固定資産の売却は、まさに断捨離。もう使わないものを手放すことで、新しいものが入ってくるスペースができる、そんなイメージですね。… 例えば、固定資産の売却は、まるで古い洋服をリサイクルショップに売るようなもの。もう着なくなった洋服(固定資産)を売ることで、新しい洋服(新しい資産)を買うためのお金が手に入る、そんな嬉しい気持ちに似ていると思いませんか?

      つむぎ
      つむぎ

      うーん、まあ・・・

      ずんだもん
      ずんだもん

      (たとえとしては間違ってはいないけど、何も新しいわかりやすさを生み出していないのだw)

      めたん先生
      めたん先生

      … えっと、そうですね、とにかく、固定資産の売却は、会社の財政状態を改善するためにも大切な手段の一つですね! それでは、今日はこの辺で終わりにしましょう。次回も一緒に簿記の冒険を続けましょう!

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      Twitterで投稿するには約90文字に要約する必要があり、重要論点のアウトプットを行うことでより記憶に残りやすくなります。

      めたん先生
      めたん先生

      要約ついでにこのサイトも紹介してくれると嬉しいな!

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