皆さん、こんにちは!簿記の世界の冒険を続けていきましょう! めたん先生です。
前回の講義では、財務諸表を作成するための全体像と、帳簿の役割について学びましたね。今回は、期中手続き、つまり会計期間中に行う取引の記録方法を詳しく見ていきましょう。
この講義では、以下の3つの項目について説明します。
- 取引:簿記上、記録する必要がある活動や出来事のことです。
- 仕訳:取引の内容を、借方と貸方に分けて記録する方法です。
- 勘定:仕訳の内容を勘定科目ごとにまとめ、記録する場所です。
これらの知識を身につけることで、簿記の冒険で必要な記録術を習得できます。一つ一つ丁寧に理解していきましょう!
取引
取引って、具体的にどんなものがあるのかな? 例えば、お店で買い物をしたり、友達にお金を貸したりするのも取引なのかな?
良い質問ですね、つむぎさん。簿記の世界では、簿記の5要素(資産、負債、資本、収益、費用)を増減させる活動や事象のことを取引と呼びます。例えば、商品を売買したり、お金を借りたり貸したり、給料を支払ったりすることが取引に該当します。
ふむふむ、なるほどなのだ。でも、普通の取引と簿記上の取引には違いがあるって聞いたのだ。どんな違いがあるのだ?
一般にいう取引と簿記上の取引の違い
- 火災や盗難
- 一般的には取引とは言いませんが、簿記上は取引として扱います。
- 例えば、火災で建物が焼失した場合、資産である建物が減少するので、簿記上の取引となります。
- 契約
- 一般的には取引と言いますが、簿記上は取引として扱いません。
- 例えば、商品を購入する契約を結んだだけでは、まだ商品を受け取っていないし、お金も支払っていないので、簿記上の取引とはなりません。
仕訳
取引が発生したら、その内容を仕訳という形で記録します。仕訳は、取引の内容を借方と貸方に分けて、1行で表す方法です。
借方と貸方って、前に習ったよね。でも、仕訳って具体的にどうやって書くのかな?
例えば、現金100円を受け取り、資本金100円が増加したという取引の場合、
(借) 現金 100 (貸) 資本金 100
のように書きます。左側の借方に資産の増加を、右側の貸方に資本の増加を記入します。
なるほどなのだ。でも、もっと複雑な取引の場合は、どうすればいいのだ?
仕訳が2行以上になる場合
複雑な取引の場合、仕訳が2行以上になることがあります。
例えば、
- 現金1,000円を支払い、建物600円、土地400円を取得した。
という取引の場合、
(借) 建物 600 (貸) 現金 1,000
(借) 土地 400
のように書きます。
ポイントは、
- 借方の合計金額と貸方の合計金額は必ず一致します。
- どの勘定科目をどの行に書くかという順番は決まっていません。
勘定
勘定って、一体何のことなのだ? 仕訳と何が違うのだ?
勘定とは、仕訳の内容を勘定科目ごとに集計する場所のことです。それぞれの勘定科目の増減を記録する帳簿のようなものです。例えば、現金勘定、建物勘定、借入金勘定など、様々な勘定科目があります。
勘定は、それぞれの勘定科目の情報を管理するファイルみたいなものかな。仕訳は、取引の内容を記録するメモで、転記は、そのメモをそれぞれのファイルに整理して入れる作業みたいな感じ?
勘定への転記
仕訳を切ったら、その内容を勘定に転記します。転記する際には、金額だけでなく、取引日や相手科目も記入します。
例えば、
9/1 (借) 建物 1,000 (貸) 現金 1,000
という仕訳の場合、
- 建物勘定の借方に「9/1 現金 1,000」と記入する。
- 現金勘定の貸方に「9/1 建物 1,000」と記入する。
となります。
合計金額と残高
勘定の借方と貸方の合計額を計算し、その差額を残高といいます。
- 借方合計 > 貸方合計 の場合、借方残高
- 借方合計 < 貸方合計 の場合、貸方残高
まとめ
今回は、期中手続きについて学びました。
- 取引とは、簿記の5要素を増減させる活動や事象のことです。
- 取引が発生したら、仕訳を行い、勘定に転記します。
- 勘定には、金額だけでなく、日付と相手科目も記入します。
- 勘定の借方合計と貸方合計の差額で勘定残高を算定します。
期中手続きは、簿記の冒険において、日々の出来事を記録する大切な作業です。しっかりと理解して、財務諸表作成への道を切り開いていきましょう。
期中手続きについて、詳しく理解できたよ! 仕訳と転記、最初は難しかったけど、先生のファイルの例えで分かりやすくなったよ。帳簿に記録していく作業は、まるで冒険の記録をつけるみたいでワクワクするね!
ボクも、仕訳と転記をマスターして、ずんだ餅屋さんの帳簿を完璧につけたいのだ! いつか、立派なずんだ餅会計士になるのだ!
二人とも、素晴らしい意気込みですね! 簿記の冒険は、まだまだ続きます。これからも一緒に、新しい知識を学び、スキルを磨いていきましょう! … 例えば、勘定は、まるで秘密基地のようなもの。色々な情報(取引)が集まってきて、そこで分析や整理が行われるんです。そして、その秘密基地から、最終的に財務諸表という宝物が生み出されるんですよ。
秘密基地の例えは、まあ分かるけど… 先生、その秘密基地、もしかして全部ずんだ餅でできてる系?
それは夢のような秘密基地なのだ! ボクも、ずんだ餅の秘密基地を作ってみたいのだ!
… えっと、そうですね、とにかく、勘定は大切な情報が集まる場所ということですね! それでは、今日はこの辺で終わりにしましょう。次回も一緒に簿記の冒険を続けましょう!
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