【簿記3級】#26 帳簿の基礎固め!~すべての取引はここに集まる~

簿記3級
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めたん先生
めたん先生

皆さん、こんにちは!簿記の世界の旅、今日も元気に続けていきましょう! めたん先生です。

これまで、財務諸表を作成するまでの全体像を学び、期中では取引のたびに「仕訳」を行い「勘定」に転記することを学びましたね。今回は、この仕訳や勘定を記録するための主要簿について詳しく見ていきましょう。

この講義では、以下のテーマについてお話します。

  1. 主要簿とは何か:簿記における帳簿の種類と、主要簿の役割を学びます。
  2. 仕訳帳:仕訳を記録するための帳簿です。その具体的な記入方法と例を見ていきましょう。
  3. 総勘定元帳:勘定を記録するための帳簿です。標準式と残高式の2つの形式について説明します。

これらの知識を身につけることで、帳簿の役割を理解し、効率的に取引を記録できるようになるでしょう。さあ、一緒に簿記の旅を続けましょう!

主要簿とは

つむぎ
つむぎ

帳簿って、取引を記録するためのノートみたいなものだよね。でも、主要簿って何のためにあるのかな?

めたん先生
めたん先生

帳簿には、大きく分けて主要簿と補助簿の2種類があります。主要簿は、全ての取引を記録するための基本となる帳簿です。そして、試算表財務諸表を作成するための基礎となる情報も、この主要簿から得られます。

ずんだもん
ずんだもん

なるほどなのだ。主要簿は、簿記の記録の司令塔みたいなものなのだ? 全ての取引の情報が集まってくるのだ!

めたん先生
めたん先生

まさにその通りです。主要簿は、簿記の記録の中心となる帳簿なんですね。具体的には、仕訳帳総勘定元帳の2つから構成されています。

仕訳帳

つむぎ
つむぎ

仕訳帳って、どんな帳簿なのかな? 仕訳を記録するってことは、取引の内容をそのまま書くってこと?

めたん先生
めたん先生

仕訳帳は、取引が発生するたびに仕訳を記入していく帳簿です。日付、借方科目、貸方科目、金額、そして取引内容を記入していきます。例えるなら、会社の出来事を記録する日記のようなものです。毎日のできごと(取引)を、時系列で記録していくことで、後から振り返る時に役立ちます。

仕訳帳の記入方法

仕訳帳には、以下の項目を記入します。

  • 日付欄:取引日を記入します。
  • 摘要欄:借方科目と貸方科目を記入します。勘定科目が複数ある場合は、「諸口」と記入し、その下にそれぞれの勘定科目を記入します。
  • 金額欄:金額を記入します。
  • 摘要欄(下段):取引内容の簡単な説明を記入します。
  • 元丁欄:総勘定元帳の転記先のページ番号を記入します。

仕訳帳の記入例

以下は、ある会社の4月1日から5日までの取引を仕訳帳に記入した例です。

XX年摘要元丁借方貸方
11(現金)12,500
        (資本金)102,500
株主から出資を受けた。
3(仕入)     諸口136,000
        (現金)12,000
        (買掛金)64,000
仕入れ先から商品Aを仕入れた。
つむぎ
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仕訳帳の記入例を見ると、取引の内容が時系列で分かりやすく記録されているね。これなら、後から見返しても、いつどんな取引があったのかすぐに確認できるね。

ずんだもん
ずんだもん

仕訳帳は、まるで会社の物語を読んでいるみたいなのだ! 毎日どんなことがあったのか、ワクワクしながら読み進めるのだ!

総勘定元帳

めたん先生
めたん先生

仕訳帳に記録した仕訳は、次に総勘定元帳に転記されます。総勘定元帳は、勘定科目ごとに仕訳を転記し、集計するための帳簿です。それぞれの勘定科目の増減を記録することで、期末時点での残高を計算することができます。

つむぎ
つむぎ

総勘定元帳は、勘定科目ごとの情報が集約されているんだね。例えるなら、図書館の蔵書検索システムみたいなものかな。探したい本(勘定科目)を検索すると、その本の情報(取引の記録)が一覧で表示される、みたいな。

総勘定元帳の形式:標準式と残高式

総勘定元帳には、標準式残高式の2つの形式があります。

  • 標準式:一般的なT勘定の形式で、借方と貸方に金額を記入していきます。
  • 残高式:標準式に加えて、残高欄があり、そこにその時点での残高を記入します。

総勘定元帳の記入例

標準式総勘定元帳の記入例

以下は、上記の仕訳帳の例を、標準式総勘定元帳の現金勘定に転記した例です。

現金
XX年摘要仕丁借方XX年摘要仕丁貸方
11資本金   12,50013仕入    12,000
← 勘定の借方 →← 勘定の貸方 →
  • 日付欄:取引日を記入します。月初めだけ記入するのが一般的です。
  • 摘要欄・金額欄
    • 摘要欄には仕訳の相手科目を記入します。相手科目が複数ある場合は、「諸口」と記入します。
    • 金額欄には仕訳の金額を記入します。
  • 仕丁欄:仕訳帳の転記元のページ番号を記入します。
残高式総勘定元帳の記入例

以下は、上記の仕訳帳の例を、残高式総勘定元帳の現金勘定に転記した例です。

現金
XX年摘要仕丁借方貸方借/貸残高
11資本金     12,5002,500
3仕入      12,000500
  • 標準式総勘定元帳の記入項目に加えて、残高欄があります。
  • 残高欄には、その時点における残高金額を記入します。
  • 借方/貸方欄には、借方残高か貸方残高かを記入します。(当座借越の場合は、貸となります)

まとめ

今回は、主要簿について学びました。

  1. 主要簿は、仕訳帳総勘定元帳の2つからなります。
  2. 仕訳帳は、取引が発生するたびに仕訳を記入する帳簿です。
  3. 総勘定元帳は、勘定科目ごと仕訳を転記し、集計するための帳簿です。
  4. 総勘定元帳には、標準式残高式の2つの形式があります。

これらの帳簿を適切に使うことで、会社の取引を正確に記録し、財務諸表を作成することができます。

つむぎ
つむぎ

主要簿について、かなり理解が深まったよ! 仕訳帳と総勘定元帳、それぞれ役割がはっきりしてるんだね。特に、図書館の蔵書検索システムっていう例え話が面白かったな。でも、先生、総勘定元帳って、例えるなら、大きな辞書みたいなものかな? それぞれの言葉(勘定科目)の意味や使い方(取引の記録)が詳しく書かれている、みたいな。

ずんだもん
ずんだもん

確かに、大きな辞書みたいなのだ! ボクも、簿記の辞書を作って、いつでも調べられるようにしたいのだ!

めたん先生
めたん先生

二人とも、素晴らしい例えですね!一つ一つの勘定科目が、会社の活動を物語る言葉(情報)になります。… 例えば、総勘定元帳は、まるで魔法の鏡。鏡に映し出されるのは、過去の取引だけでなく、会社の未来の姿(財務状態)も見えるかもしれません。

つむぎ
つむぎ

先生はいつも自分のことばかり考えてるから、たまには周りのことも気にかけた方がいいよ。

ずんだもん
ずんだもん

(なんか突然辛辣な突っ込み入れられてて草なのだw)

めたん先生
めたん先生

… えっと、そうですね、とにかく、総勘定元帳は大切な情報が集まる場所ということですね! それでは、今日はこの辺で終わりにしましょう。次回も一緒に簿記の冒険を続けましょう!

学んだ内容を要約してみましょう

また、記憶を定着させるために、学習内容をご自身の言葉で要約しTwitter等に投稿してみましょう。

Twitterで投稿するには約90文字に要約する必要があり、重要論点のアウトプットを行うことでより記憶に残りやすくなります。

めたん先生
めたん先生

要約ついでにこのサイトも紹介してくれると嬉しいな!

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