皆さん、こんにちは!簿記の世界の旅、今日も張り切っていきましょう! めたん先生です。
前回の講義では、「現金」について学びました。今回は、現金に並ぶ主要な資産である預金について見ていきます。特に、小切手の応用的な使い方と、当座借越といった少し複雑な取引について掘り下げていきます。
この講義では、以下の3つの項目について説明します。
- 小切手の応用的な取引1:受け取った小切手を、すぐに当座預金に入金する場合の仕訳を学びます。
- 小切手の応用的な取引2:自分が振り出した小切手を受け取った場合(自己振出小切手)の仕訳を学びます。
- 預金に関するその他の論点:当座借越や、普通預金・定期預金、複数の銀行口座の管理など、預金に関する様々な知識を身につけます。
これらの知識を身につけることで、預金取引の全体像を把握し、より複雑な取引にも対応できるようになるでしょう。さあ、一緒に簿記の旅を続けましょう!
小切手の取引 (ただちに当座預金に入金した場合)
小切手を受け取ったら、現金勘定を借方に記入するんだよね。でも、受け取った小切手を、すぐに当座預金口座に入金する場合はどうなるの?
良い質問ですね、つむぎさん。小切手をただちに当座預金口座に入金する場合は、現金勘定を経由せずに、直接当座預金勘定を増加させます。
なんで現金勘定を経由しないのだ? 小切手は現金と同じように使えるんじゃなかったのだ?
小切手は現金と同じように使えますが、今回はすぐに当座預金口座に入金してしまうので、現金として扱う必要がないんです。例えるなら、お誕生日プレゼントでもらったおもちゃを、すぐに箱にしまっちゃうようなものです。せっかくのおもちゃ(現金)も、遊ばないで(使わないで)しまってしまうと、存在感が薄れてしまいますよね。
うーん・・・さすがめたん先生、わかりやすいようでイマイチわからないのだw
会計処理
- 受け取った小切手をただちに当座預金に入金する場合は、当座預金勘定を借方に記入します。
仕訳例
売掛金100円の回収として得意先振出の小切手を受け取り、ただちに当座預金口座に入金した。
(借) 当座預金 100 (貸) 売掛金 100
小切手の取引 (自己振出小切手)
自己振出小切手って、何なのだ? 自分で自分に小切手を振り出すってことなのだ?
自己振出小切手とは、自分が振り出した小切手が、手元に戻ってくることを言います。例えば、小切手を振り出した相手が、その小切手を誰かに譲渡したり、支払いに使ったりせずに、そのまま自分に戻してきた場合などが該当します。
へー、そんなこともあるんだ。でも、自分で振り出した小切手が戻ってきたら、結局お金は支払われてないってことだよね? じゃあ、仕訳はどうなるんだろう?
自己振出小切手を受け取った場合は、当座預金勘定を借方に記入します。これは、小切手を振り出した時に当座預金勘定を減少させていますが、実際にはお金が引き出されなかったため、その減少を取り消す処理をするためです。
会計処理
- 自己振出小切手を受け取った場合は、当座預金勘定を借方に記入します。
仕訳例
売掛金100円の回収として、自己振出小切手を受け取った。
(借) 当座預金 100 (貸) 売掛金 100
その他の預金・当座借越
当座預金以外にも、普通預金や定期預金があるけど、これらも簿記では使うのかな?
企業は、個人と同じように、普通預金や定期預金の口座を持つことができます。それぞれ、普通預金勘定、定期預金勘定を使います。また、複数の銀行に口座を持っている場合は、銀行名と口座の種類を組み合わせた勘定科目を使うこともあります。
へー、色々あるのだね。でも、預金って、基本的にはお金が増えるだけだよね? 何か特別な取引とかもあるのだ?
預金に関する少し特殊な取引として、当座借越というものがあります。これは、当座預金の残高が足りなくても、一時的に銀行からお金を借りて支払いができる仕組みのことです。
当座借越
- 当座借越契約を銀行と結ぶと、当座預金の残高がマイナスになっても支払いができます。
- 当座借越は、一時的な銀行からの借り入れと同じ意味です。
- 当座借越が発生した場合、当座預金勘定は貸方残高(マイナス残高)になります。
- 決算時には、この貸方残高を当座借越勘定(負債)または借入金勘定(負債)に振り替えます。(決算整理については後の章で詳しく説明します)
仕訳例
当座預金残高を超えた引き出しを行った場合
当社は、買掛金1,000円の支払いのために小切手を振り出した。 なお、当社の当座預金口座の残高は600円であるが、当座借越契約(借越限度額5,000円)を結んでいる。
(借) 買掛金 1,000 (貸) 当座預金 1,000
当座借越を解消した場合
当座借越400円を解消するために、現金1,500円を当座預金に預け入れた。
(借) 当座預金 1,500 (貸) 現金 1,500
まとめ
今回は、預金に関する様々な取引について学びました。
- 受け取った小切手をただちに当座預金に入金する場合は、当座預金勘定を直接増加させます。
- 自己振出小切手を受け取った場合は、当座預金勘定を増加させます。
- 当座借越は、当座預金の残高がマイナスになることを許容する契約で、一時的な銀行からの借り入れと同じ意味です。
- 普通預金や定期預金も、簿記では重要な勘定科目です。
- 複数の銀行口座がある場合は、銀行名と口座の種類を組み合わせた勘定科目を使うことがあります。
預金取引は、企業の資金管理において非常に重要です。これらの知識をしっかりと理解し、様々な取引に対応できるようにしましょう。
預金取引、奥が深いね! 特に、当座借越って、なんだかドキドキする概念だな。例えるなら、クレジットカードのキャッシングみたいな感じなのかな? 使いすぎると、大変なことになっちゃう系?
確かに、当座借越はキャッシングに似ているところがあるのだ! ボクも、当座借越でずんだ餅をたくさん買いたいけど、使いすぎには気を付けるのだ!
二人とも、鋭い視点ですね! 預金取引は、確かにクレジットカードのような便利な側面もありますが、当座借越のように、使い方を誤ると危険な場合もあります。適切な資金管理を心掛け、健全な経営を目指しましょう! … 例えば、当座借越は、まるで魔法の杖。必要な時に資金を生み出してくれる便利な道具ですが、使いすぎると、魔法使い(銀行)に借金を返済できなくなって、大変なことになってしまうかもしれません!
はい・・・?w
(やっぱり生成AIにたとえ話をさせるとろくなことにならないのだ・・・w)
… えっと、そうですね、とにかく、当座借越は便利ですが、計画的に利用することが大切ですね! 今日はたくさん学んだので、しっかり復習しておきましょう!
学んだ内容を要約してみましょう
また、記憶を定着させるために、学習内容をご自身の言葉で要約しTwitter等に投稿してみましょう。
Twitterで投稿するには約90文字に要約する必要があり、重要論点のアウトプットを行うことでより記憶に残りやすくなります。
要約ついでにこのサイトも紹介してくれると嬉しいな!
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