皆さん、こんにちは!簿記の世界の冒険へようこそ! めたん先生です。
第1章では、財務諸表という宝物を発見し、その2つの種類、貸借対照表と損益計算書について詳しく見てきましたね。
今回の講義では、いよいよ財務諸表を作成するための具体的な道のり、つまり簿記の全体像を地図のように描き出し、その中で帳簿がどのような役割を果たすのかを学んでいきます。
この講義では、以下の3つのテーマについてお話します。
- 全体像と帳簿:財務諸表を作成するまでの道のりを俯瞰し、帳簿が果たす役割について学びます。
- 期中手続き:会計期間中に行う、取引の記録方法である仕訳と転記について詳しく説明します。
- 期末の手続き:会計期間の終わりに行う、試算表の作成と財務諸表の作成について解説します。
これらの知識を身につけることで、簿記という地図を手に、財務諸表という宝物を目指す冒険の準備が整います。さあ、一緒に冒険に出発しましょう!
全体像と帳簿
財務諸表を作るための道のりって、どんな感じなのかな? どんな手順を踏んでいくんだろう?
良い質問ですね、つむぎさん。財務諸表を作成するまでの一連の流れは、大きく期中手続きと期末手続きに分かれています。期中手続きでは、日々発生する取引を記録し、期末手続きでは、記録した情報を集計して財務諸表を作成します。
ふむふむ、なるほどなのだ。期中手続きと期末手続き、なんだかRPGの冒険みたいなのだ! まずは、毎日コツコツとレベル上げ(期中手続き)をして、最後にボスを倒して宝箱を開ける(期末手続き)みたいな感じなのだ?
財務諸表を作成するまでの一連の流れ
- 期中にすること
- 取引が発生するたびに仕訳を切る
- 仕訳の内容を帳簿に転記する
- 期末にすること
- 帳簿から情報を集計して試算表を作成する
- 試算表をもとに財務諸表を作成する
帳簿とは
帳簿って何なのだ? 普通のノートとは違うのだ?
帳簿は、会社の取引を記録するための特別なノートのようなものです。簿記の世界では、この帳簿への記入が非常に大切になります。帳簿には、仕訳帳と総勘定元帳の2種類があります。
帳簿は、会社の活動を記録する日記みたいなものかな。でも、なんで2種類も帳簿があるんだろう?
それは、それぞれの帳簿が異なる役割を持っているからです。仕訳帳には、取引が発生するたびに仕訳を記入します。総勘定元帳には、仕訳帳の内容を勘定科目ごとに転記して、集計します。
期中手続き
取引
簿記では、簿記の5要素(資産、負債、資本、収益、費用)を増減させる活動や事象のことを取引と呼びます。
取引って、例えばどんなものがあるのかな?
例えば、商品を売ったり買ったり、お金を借りたり貸したり、従業員に給料を支払ったりすることが取引に該当します。ただし、一般的な取引と簿記上の取引には少しだけ違いがあります。
違いがあるのだ? どんな違いがあるのだ?
一般にいう取引と簿記上の取引の違い
- 火災や盗難
- 一般的には取引とは言いませんが、簿記上は取引として扱います。
- 例えば、火災で建物が焼失した場合、資産である建物が減少するので、簿記の5要素に影響を与えます。
- 契約
- 一般的には取引と言いますが、簿記上は取引として扱いません。
- 例えば、商品を購入する契約を結んだだけでは、まだ商品を受け取っていないし、お金も支払っていないので、簿記の5要素は変化しません。
仕訳
取引が発生したら、その内容を仕訳という形で記録します。仕訳は、取引によってどの勘定科目がどのように変化したのかを、借方と貸方に分けて1行で表します。
例えば、
- 現金100円を受け取り、資本金100円が増加した。
という取引の場合、仕訳は
(借) 現金 100 (貸) 資本金 100
となります。
勘定
仕訳を切ったら、その内容を勘定に転記します。勘定とは、仕訳の内容を勘定科目ごとに集計する場所のことです。
それぞれの勘定科目の増減を記録することで、期末時点での残高を計算することができます。
期末の手続き
試算表
期末には、まず試算表を作成します。試算表とは、総勘定元帳の各勘定科目の残高を一覧にまとめた表のことです。
試算表を作成することで、
- 勘定科目の残高を一覧できる。
- 転記ミスを発見できる。(借方合計と貸方合計が一致しない場合は、転記ミスがある可能性があります。)
試算表には、合計試算表、残高試算表、合計残高試算表の3種類があります。
財務諸表の作成
試算表で転記ミスがないことを確認したら、財務諸表を作成します。財務諸表は、貸借対照表と損益計算書の2種類からなります。
このあたりは、次回以降の講義で詳しく解説していきますね。
まとめ
今回の講義では、簿記の全体像と、帳簿の役割について学びました。
- 財務諸表を作成するまでの一連の流れは、期中手続きと期末手続きに分かれます。
- 期中手続きでは、仕訳と転記を行います。
- 期末手続きでは、試算表の作成と財務諸表の作成を行います。
- 帳簿には、仕訳帳と総勘定元帳の2種類があります。
簿記の全体像を把握することは、今後の学習をスムーズに進める上で非常に大切です。しっかりと復習して、次のステップに進みましょう。
簿記の全体像が分かって、冒険の地図を手に入れた気分だよ! 次のステップでは、どんな試練が待ち受けてるのかな?
ボクも、早く財務諸表っていう宝物を手に入れたいのだ! 先生、一緒に頑張るのだ!
二人とも、やる気に満ち溢れていて素晴らしいですね! 次回は、期中手続きで登場した、仕訳と転記について詳しく見ていきましょう。… 例えば、仕訳は、食材を切るようなもので、転記は、切った食材を鍋に入れるようなものです。美味しい料理(財務諸表)を作るためには、どちらも欠かせない作業なんですよ。
料理の例えは、まあ分かるけど… 先生、その鍋、もしかしてブラックホール的な何か? 食材、無限に入っちゃう系?
確かに先生のお鍋は底なし沼の可能性があるのだ…。もしかしたら、先生は四次元ポケットを持っているのかもしれないのだ!
… えっと、そうですね、とにかく、仕訳と転記は大切な作業ということですね! それでは、今日はこの辺で終わりにしましょう。次回も一緒に簿記の世界を探求していきましょう!
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